RX6650XTを購入してから、そろそろ2年。
変化した社会情勢を踏まえた上で、そろそろ次のグラボを買うタイミングを検討をしてみた。
現状
2024年始 ついにグラボ(RX6650XT)を買う さらばRX570
から気づいたら約2年経過、重量ゲームはほぼUnrealEngineしか遊んでないが(アレは超大作無料AAAゲームだと思ってる)、体感では6650XTでもスペック的には全く問題ない(PS5とほぼ同等)。
あのとき、30000円で決断して本当に良かった。ゲームはこれで十分。
だいたい、あのあとグラボが下がることは全くなかったからな。むしろ円安やAI需要で上がる一方だ。最近になってようやくRX6600XTの27800円を見たレベル(確かPC工房の秋セールあたり)。
ミドル価格帯が4万円前後に移動してしまった感すらある。
という現在、2025年末のマシン構成は以下の通りである。
- CPU
Ryzen7 2700(DEEPCOOL AK400) - マザーボード
ASUS PRIME B450M-K - メモリ
CFD W4U3200PS-16G(DDR4‐3200 32GB) - SSD
Addlink ad2TBS85M2P 2TB (Gen4 6000MB/s M.2) - グラボ
MSI Radeon RX 6650XT MECH 2X 8G OC - ケース
Thermaltake Versa H17 - 電源
玄人志向 KRPW-BK650W/85+ - OS
Windows11
※自作当初 2019年 Ryzen7 2700を購入 今あえて無印を選ぶ理由 など
太字は最初に組んだ時から変わってる。要するにCPUとマザー以外が全部変わってる。テセウスの船状態。これぞ正に自作PC。
2024~2025年はメモリ関連が爆下がっていた(2025年後半に暴騰したが)が、64GBにするメリットは、さすがに見いだせなかったため、SSDだけ増強(2025年夏前頃、Gen4 R6000MB/s 2TB を12000円で購入)。
「2世代Ryzenいつまで使うんだよ」感がすごいのは解るが、コイツが予想以上に優秀で、案外いける。まだあと数年はいける。70FPS以上を狙わなければCPUは割とどうでもいい(マルチコア対応が進んでるし)。
あと、地味に大きかったのは
Ryzen7 2700+B450 で ResizableBAR(AMD SAM)を有効化できた
こと。
公式のAMD SmartAccessMemory対応は、Ryzen3000番台以上のはずだが、最新UEFIにアップデートしたところ、2000番台なのにあっさり有効化できてしまった。
結果、ゲームによるが3~8%ほどFPSが上がった。PCIExpress Gen3の方がAMD SAMの効果が大きいのかもしれない。
更になぜか定電圧側のOC耐性も上がり、電圧96%でド安定運用できるようになる(94までならいける気がする)。
RX 6650XT は素晴らしい出来だ。公式アプリの数値読みで120Wなのに、このパワーはすごい。さすが発売当時60000円しただけのことはある。
というか、3DMark TymeSpyのスコアも連動して上がった結果、同じグラボでは上位側の層に入ってた。みなさん SmartAccessMemoryが有効化できることに気づいてないのではないか。
狙うグラボとパワー感
以下本題。
しかし、RX6650XTが永久に使えるわけがなく、次を考えなければならない。
さすがに次はマザー+CPUと同時交換になる気もするが、まずはグラボだけ考えておこう。メモリ価格が超上がると、連動してグラボ価格が下がる可能性もあるし(余るからね)。
ということで、各種海外サイト(GPUID作ってるとこ)やネット情報から推測したグラボパワーは、以下のとおりである。
※2025年12月時点
- RTX 3050 8GB
パワー 56以下(RX6650 XT を100とする、以降同じ) - Arc A580
78以下 - RX 6600
80 - RTX 3060 12GB
91 - RTX 2070 SUPER
95以下 - RX 6650 XT
100(基準値) - RX 7600
100 - Arc B580
103 - RTX 5050
103 - RTX 4060
103 - RTX 5060
127 - RTX 3070
130 - RX 9060 XT 8GB
132 - RTX 5060 Ti 8GB
146 - RTX 3080
165 - RTX 4070
169 - RTX 3090
185 - RTX 5070
188
2025年末の最底辺グラボはRTX 3050 8GB、6GBはゴミ確定。
Radeon 890Mが出た時点で、RTX 3050 6G以下はリアルゴミになった。グラボ持ってるか否かに係わらず、原則買う意味なし。
ミドルクラス以下
RTX 3050 8Gは、もはや性能が低すぎるくせに価格が高止まりしてるため買う意味なし(適正価格は15000円以下だと思う)。
Arc A580はBシリーズが出てしまったため、今更買う意味なし。初期モデルは捨て値ですら厳しい。というか最初から一貫して買ってたのはマニアのみ。性能がゲームがとか、そういう目的で買うものではない。ロマン枠。
RX 6600はRX6650XTを持ってるから、選択肢に入らない。安ければグラボ未所持者が買うのはアリかなとは思う。しかし、在庫はほぼ無く謎に高い(保守用)。更に言えば、この世代(RTX3000系とRX6000系)はマイニング詐欺の長期不良在庫が含まれる可能性があるため、余程信頼性の高いショップ以外からは買いたくない。正直な話をすれば、今更、何で買うの?って感じ。
RTX 3060 12Gは、参考。安ければワンチャンあったが、発売以降適性価格で売っていたのを一度も見たことが無い。あえて今買うなら20000円で限界かな。そのくらいのパワーしかない。各所のレビュー値は盛りすぎ感がある(あれは対ゲームの評価ではない)。
RTX 2070 SUPERは参考。RTX2000系以前(RTX1660以前)はさすがに古すぎて厳しい。性能的にもRX6650XTを下回っていると思われ、買う価値はもう全くない。安くても無い(ジャンクの範囲)。
RX 7600は、発売時から微妙と言われ続けていた。RX6600XT、RX6650XTで良くね説しか無かった。
Arc B580は、RX6650XT買ってなかったら欲しかったな。という程度。ぶっ壊れたらアリ。12GBが30000円台で買えるのは大きい。だがRTX 5050があるので、ゲーム目的では・・・
RTX 5050は、当分出ないと思っていたが、案外すぐ出た。本当にRTX3050を買わなくてよかった。予想通り3050は2年以下でゴミと化した。でも高すぎ。20000円以下なら欲しい。40000円はいらね。
RTX 4060は、発売当初は性能的に悪くない(省電力)と思ったが高すぎた。割とまだ息があるうちにRTX 5060が出て一気に終了。基本もういらないと思うが、省電力狙いにワンチャン(安ければ)。
このあたりの性能帯(RTX 3060 12G~RTX 4060)、2025年末では、ぶっちゃけもう買う意味は無い。遅くても1年前、できれば3年前(2023年前半)までに買っておくべきだった性能帯。でも未だに謎高いのが解せない。特にRTX 4060、これを40000円~50000円で売る意味がサッパリ解らない(なぜか4060Tiの方が安いことさえある、もう保守パーツ帯入ったのか?)。
ミドルクラス以上
RTX 5060は、安ければ良かったのだが高すぎ。RTX4060の時も感じたとおり、番号が1個ズレてる感が否めない。時代の流れと進化を考慮すると、性能的にはこれがRTX 5050で、RTX 5050が5030~5040なのではと、強く思う。Nvidiaは足元を見すぎ、というかゲーマーはもう眼中に無いのだろう。
RTX 3070は参考値。この性能のグラボがたった4年前に20万円で取引されていた事が狂気。あれはリアルに狂気(いや詐欺レベル)。
RX 9060 XT 8GBは、さっきのRX 7600時代をスルーした民には最も買いだとは思うが、やっぱり高すぎる。特に8GBは高すぎる。何で12GBで40000円にしてくれなかったのか(シェーダユニットの都合だろうか)。12GBなら次世代が出る情報が出回ってくるタイミングあたりで安売りを狙う戦略もあったのだが・・・6650XTからの買い替えはスルーだよね。って感じ。
RTX 5060 Ti 8GBは、意味不明。8GBの意味不明。安かろうが絶対に買わね。こんなん買うヤツいるの? しかし16GBは高すぎ。12GBにしてほしい。だからスルー確定。6650XT比でパワー1.5倍てのも微妙。
RTX 3080は参考値。最初からいらない。爆熱の80番以上は性能がどうの以前に、欲しくない。家庭用として過剰だから。200W以上はスタジオ専用だと思ってる。
RTX 4070は、買い替えラインとしては適正。だが高すぎ。性能に対する価格設定がありえない。
RTX 3090は、無理。90番は一般人向けではない(350Wは無理だよ、暖房器具かよ)。だから参考値。2世代でミドルハイに負けるという諸行無常枠の参考。
RTX 5070、Nvidia的には、ミドルゲーマーはこれに買い替えろっていう事なのだとおもうけど、高すぎ。というかこんなパワーはいらない。どうも5000番台はバランス悪い印象がある。
全体の所感と買い替え計画について
現世代(RX9000番台、RTX5000番台)はスルー確定。
理由はバランスが悪いから。RTX6060かRTX7050あたりが買い替えの本命か。その前に爆崩れが起きた場合、RTX 5060 Ti 16GBがねらい目だけど、たぶん起きない。
いや、本当にRX6650XT買っといてよかった。フルHDなら全然いけるから。
だいたい解像度上げたからなんなのっていう。解像度上げたからゲームが面白くなるんか? そのラインはもう時代的に超えたのではないか? 横解像度720のあたりが最高潮だったと思うね。
ゲームの3D性能的にはもう、飽和状態に入ってる感がある。
これって、サウンドや2Dビデオと同じ道をたどってるから、次の世代あたりでグラボはもう不要になる気がしてならない。
さっきのとおり、フルHDからWQHDになって何か変わるか? あれで「すげー」っていうのはマニアしか居ない。興味ない人なら4Kになっても気づかないことすらある。
確かに過去は気づいたよ。横720→1024→1280→1440→1920までは、さすがに気づいたけど、解像度1920から先は微妙だよ。表示デバイスが100インチとかだったら解るけど、世の中そういう方向に進んでない(むしろ逆にスマホで小型化してる)。
だからフルHDでそれなりにレイトレができる内臓GPUが出た時点で、一気にグラボ市場が崩壊すると予想。過去にサウンドボード、2Dビデオアクセラレータボード、録画ボードなどが、一気に消えたのと同じく。
その日は、実はけっこう近いのではないか。
だから、グラボを買うのは次が最後な気がする(=最後の自作機、いやもうこのRyzen7 2700が最後かもしれない)。