テキスト主体の個人サイトに最適なレンタルサーバーを調査

WordPress運用に必須級のレンタルサーバー。1年以上運用して、やっと脱初心者できた(ような気がする)。

そして、最近気づいた。テキスト主体ならサーバースペック(特にストレージ)はほとんど必要ないことに。

ということで、テキスト主体のサイトを適切なスペックのサーバーに移転するため、比較検討してみた個人的メモ。

※ 公式サイトで十分に確認をしてはいるが、本記事はあくまで個人の見解であり、最終判断は各公式サイトを確認の上、各自の責任において移転していただきたい。

はじめに

管理人が現在契約しているサーバーは、ロリポップのスタンダードプラン。540円/月てヤツ。

爆速でもなく激遅でもなく・・・安定性、速度、価格、共にソコソコのスペック。

最大の特徴はユーザーフレンドリーすぎるドキュメント。とても充実していて、初心者には優しい設計。

しかし、ド初心者を卒業(自称)した今、その辺の要素は割とどうでもよくなった。もっと高機能のサーバーに移転したいという欲求が・・・

そして、この業界の変化スピードは早い。いつの間にやらレンタルサーバーの主流がSSDになっていた(しかも安い)。でも、ロリポップは一向にSSDにならない。これも移転したい理由の一つ。

テキスト主体のサイトに必要なスペックとは何か

巷に溢れるレンタルサーバー比較サイトは、キャッチーな巨大画像をトップからゴリゴリ載せ、ガンガン更新しまくるという、いわゆるプロアフィリエイターが書いたアフィリエイター向け情報が異常に多い。

しかし、テキスト主体でそんなに負荷が掛かるわけがない。その情報は必要ない。

とにかく安ければ安いほど良い。ただし、安いのには理由がある。通常はスペックが低い。必要な機能を取捨選択して、どの辺でバランスを取るのかが重要。

2019年4月現在、WordPressでテキスト主体のサイトを運用した場合「コレは譲れないだろう」と感じる機能は以下の通り。

複数ドメイン設置可能

イキナリ、オイオイおかしいだろ!

とか言われるかもしれないが重要。といっても、サイト量産するわけではない限り、数個対応していれば問題無い。数個でも1個のみとはコストが全く違う。

例えば、400円/月の契約で2サイト運用すると、1サイトあたりの維持費は200円になる。3サイトなら166円。4サイトなら100円。指数関数的に効果は減少するため、それ以上入れても効果は薄いだろう。

100円のレンタルサーバーを4つ借りるより、400円のサーバーに4つ入れた方がトータルのスペックは高い。処理能力は通常4倍以上ある(じゃないと上位プランに変更する意味が無いので)。

スピンオフさせたい時や、いろいろ試したい時にも便利なので、1つだけのプランは避けたい。

複数データベース設置可能

複数ドメインとセットで必要。

WordPressは、1つのデータベース(DB)で複数サイトのデータを管理する事は可能。だが、あの機能を使うのはやめたほうが良い。

理由は管理の難易度が高くなるから(特にインストールとバックアップ)。

また、超低価格プランはデータベースの最大サイズが非常に低い値に制限されていることがある(書いてなくても必ずどこかで制限はかかる)。

たとえ極めてショボイペラサイトであっても100MB単位のDBに4サイトぶっこむのは厳しい(特にプラグイン関連、DBに負荷のかかるプラグインが一部に存在)。

ということで、単一データベースしか無いプラン(ロリポップのライトプランなど)の複数サイト運用は初~中級者には厳しい。

無料SSL(&HTTP/2)対応が簡単

2019年現在、必須。

ユーザビリティが全く違う。対応していないプランは論外。XREAの無料プランですら対応してる。

非対応のプランはあり得ない選択。

高速化機能がある

ハードウェアのスペック(帯域、リソース)は価格に比例するが、ソフトウェアのスペックは業者のノウハウに比例するように思う。

レンタルサーバー業者選びにおいて重要度は高い

2019年現在、高速化対策には以下のようなものがある(管理人調べ)。

SSD化

コンピュータの処理は通常、CPU内部のメモリ(超高速)⇔基板上のメインメモリ(高速)⇔ストレージHDD/SSD(低速)のような形態で実行される。

内部で処理するほど速いが容量は少なく、外部にアクセスするほど遅いが容量は多くなる。

メインメモリに収まらない巨大ファイルが多いサイトほど、リソース割当の少ないプランほど、SSD化の恩恵は大きい(はず)。

そして、安いプランのメインメモリ割当量は少ないから、価格が大幅に下落したSSDはもはや必須レベル・・・

なのだが、なぜかロリポップは対応していない(切り替え中?)。

HTTPサーバーとPHPの高速化

WordPressは、Apache+SQL+PHPで動いている。

2019年現在、PHP7系をApacheのモジュールとして動作させるのがトレンド(だった)のようだ。

Apacheの代わり(互換)にNGINXやLiteSpeedを使うサーバーも増えてきた。こちらのほうが数倍速い(とアピールされている)。

まぁ普通に考えて、間違いなく速いのだろう。従来より遅いソフトウェアをリスクを取って導入する意味は無いだろうから。

コンテンツキャッシュ

WordPressでは特に効く(と言われている)。

WordPressはアクセスが有る度に、動的にページを生成するため、古からある静的サイトに比べて負荷が高い。アクセスが集中すると激遅になってしまう。特にリソース割当の少ないプランでは厳しい。

そこで効く(らしい)のがコンテンツキャッシュ。有効にすると、生成されたページを一定期間キャッシュしておく。

同一ページに大量のアクセスがあった場合に最も効く(はず)

つまり、バズった時に効く・・・はずだが検証データは見つからなかった。バズ中にわざわざオンオフしてテストする人はレアだし、そのデータを公表する人は超激レアである。

なお、CDN(Cloudflareなど)の導入で代替できるのなら無くても良いが、外部依存になるため管理の難易度が更に上がる。

WordPress自動インストール機能がある

これより下は特に無くても困らない。「あったら良いな」くらい。

自動インストール機能があるレンタルサーバーは、Wordpressの対応に力を入れている。

当該機能によりインストールされたWordpressは、自社(契約した)サーバーに最適化された設定が自動で入る(はず、としか言えない、全社比較しているわけでは無いため)。

マニュアルとサポートに連絡しながら、最適なパーミッションを探るなんて、やってられない。

ゼロから自前で動かすとこうなる 過去記事
seesaaブログからWordPressへ引っ越す 1.全体把握編

12ヶ月契約で安い

3年契約は安いけど長すぎる

スマホの36回払いに近い感覚。基本的に避けたい行為。レンタルサーバー業界の進歩は、絶対にスマホ以上に速い(サーバー業界はスマホ業界の上流にある)。

実際に、数年前はSSD対応、SSL対応、転送量無制限。みたいなプランは、低価格帯には無かった。

が、今や月1000円以下でも普通に対応している

長期契約するより、定期的に乗り換えた方が快適に使える(スマホと一緒)。ただし、引越し作業が伴うため、それなりのスキルが必要。

しかし、引越のスキルはバックアップ&復元と全く同じだから、覚えておいた方が良い。

また、色々と使ってみた方が良し悪しも解るだろう。

各社最安プランを比較検討

先ほどの条件

  • SSD化(現在契約中のロリポップ除く)
  • 複数ドメイン/DB可能
  • 無料SSL&HTTP/2

最低限これらを基本機能として提供している最安プランは、以下のとおり。

ブランド プラン 1年契約税込※ 1ヶ月単価
CORESERVER CORE-MINI 2571円 214円
リトルサーバー リトルプラン 4234円 352円
JETBOY ミニSSD 4298円 358円
スターサーバー スタンダード 6480円 540円
カラフルボックス BOX1 6715円 559円
ロリポップ スタンダード 8100円 675円
mixhost スタンダード 12700円 1058円
ヘテムル ベーシック 13824円 1152円
ConoHa WING ベーシック 15552円 1296円

※2019年4月現在 初期費用込、キャンペーン適用後、XサーバーはConoHa WINGより高いため除外。

400円/月以下のプラン比較検討

このうち、400円/月以下である3社のプランについて、詳細に比較検討した。

CORESERVER リトルサーバー JETBOY
プラン名称 CORE-MINI リトルプラン ミニSSD
1年契約税込 2571円 4234円 4298円
1ヶ月単価 214円 352円 358円
共有方式/OS Linux(最大300人収容) Linux(収容人数不明) Cloudlinux6
高速化対策 FastCGI/OPcache モジュール版PHP LiteSpeed/OPcache
リソース割当(ストレージ/CPU/メモリ) 60GB/ダイナミックスケール 60GB/不明/不明 5GB/1コア/512MB
データベース数 10個 10個 3個
マルチドメイン上限 50個 無制限 10個
転送量 無制限(高負荷時15MB/15秒) 90GB/24h 無制限(30GB/1日で連絡)
限界PV数予測値(5MB/PV時) 高負荷時数千PV/日以下 18000PV/日 6000PV/日(公式目安1600PV/日)
自動バックアップ 非対応 無料7日 無料1日
マニュアル読みやすさ やや難 普通
障害情報 やや多い 少ない 少ない(DDOS攻撃時以外)
備考 WAFが無い サービス開始数年 サービス開始数年

※2019年4月現在

各社、方向性のようなものがある

レンタルサーバー会社には、方向性というか、「色」のような物が存在する。

先ほどの表、規約、お知らせ、障害情報、実際に使ってるWebサイトを見たりして感じた「雰囲気」は以下のとおり。

CORESERVER

最大手クラスのGMOグループ傘下。バリュードメイン系。運用歴10年超え。最近リニューアルして全SSD化された。

このスペックで214円~、というのは安い。不安になるくらい安い。

運用歴が長いせいか、Wordpress以外の多様なWEBアプリを利用するのが前提になっているような雰囲気がある(WAFが無い点など)。

収容人数と負荷時の転送量制限を公言しているあたりが、逆に信用できる。反面、高負荷時のリソース割当はかなり制限される事が予想される。

ややマニュアルにクセがある点、バックアップ非対応な点、障害情報がやや多い点、アダルト禁止を公言し規制事項が多い点などが、ちょっとビミョー。

しかし、玄人がテキスト主体のサイト、軽いプログラムを動かす目的(実験)などに使うには、最強ではないだろうか。

リトルサーバー

高知県の会社が運営している模様。登記は日本最強DIY建築の沢田マンション近く(の民家?)。謎が多い。

こちらも価格の割にスペックは高い。ただし、モジュール版PHP対応はリトルプラン以上。

CORESERVERより規制が緩いと思われ、2次元同人を想定しているような規約が散見される(「文章を主体としたコンテンツにつきましてはアダルト系サイトとは看做さず、ご利用には差支えございません」「局部等に適切な画像処理を施していない猥褻画像の禁止」など)。

バックアップが無料で7日対応している点、転送量が多い点などから、コスパは非常に高い。

ただし、サービス開始から数年しか経っていないこと、リソース割当量とサーバースペックが非公開なこと、運営会社に謎が多い点などがビミョー。

JETBOY

運営は株式会社ライムテック。豊島区役所の隣にあるビル(レンタルオフィスぽい)。沢マンそばに比べると、だいぶIT企業的な立地。eNom社、cPanel社、 CloudFlare社が提携ベンダーとなっている。

しかし、eNom社と提携しているはずが、ドメイン取得/管理サービスは行っておらず、セブンアーチザン社のサイトに飛ばされるという謎仕様。社長の姓が同一のため同族の系列会社なのかもしれないが、詳細は不明。

他にも、開設当初は国外のサーバーを利用していたが、現在は日本国内にあったり。以前はアダルトOKを公言していたが、現在は何も書いてなかったり。過去にDDoS攻撃を受けまくったり。ミニSSDとファーストSSDのPV数目安が10倍あったり・・・とけっこう謎が多い

が・・・まぁ、そんな事は割とどうでも良いだろう。安いし。

テキスト主体ならストレージなんて5GBも使わないから、最適解ではないだろうか。

ただ・・・やはり、前述したPV数目安値が気になる。公称スペックの割には低すぎる気がしてならない(CORESERVERの高負荷時の制限値並)。

このことから、ミニSSDは収容人数(オーバーコミット)の設定がキツそうな予感・・・ま、管理人はプロでも、中の人でもないから実際どうなってるのかは知らんけど。

まとめ

表現の自由度を重視してそうな順だと、JETBOY>リトルサーバー>CORESERVER

だが、設定の自由度が高そうなのは、CORESERVER

速そうな順(スペック)だと、JETBOYのミニSSD>リトルサーバーのリトルプラン>CORESERVERのCORE-MINI か(価格に比例)

安定性を求めるのは・・・この価格帯では場違いだろう。

業務なら最低でも ConoHa WING のリザーブドプランにした方が良いのではないかな、と・・・

ダチのSEは「最初はロリポでええんや、ロリポで」言うてたが。



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