UnrealEngine5用に自作PC構成を考えてみた2023

年初(去年末あたり)からけっこうな勢いで崩れ出すPCパーツ価格。

特にメモリがすごい。気づいたらDDR5とDDR4の価格差が大幅に縮まっていた。

ということで、DDR5を軸に再検討してみた。2023年3月ver。でもまだRyzen7 2700で行ける気がする・・・

自作PCで最も重要なのは 目標スペックを決める事

だと思ってる。

利用目的の設定(必要スペック)は、できるだけ明確にしなければならない。

この目標(利用目的)を誤ると、完璧ドツボにハマる(そして結局、自作を辞めるハメになる)。実際に昔、GTX480多連装マシンを組んだ友人がハマってからの急失速した事がある。

まぁそうだろうなと。あれは本当に実用性が無く、雑な音姫として使うか暖房として使うかみたいな感じだったからな・・・

という感じでハマる。PC自作とはそういうジャンルなので、目標設定ができない人(初心者)は、とりあえず一番安いBTO買ってみるべきだ。それは勉強代だと割り切って、学習した後の次回、必要なスペックモリモリのマシンを買えばよい(旧機はサブ化するなり、同じような友人に譲る)。

みたいなのが正道、なはずだが・・・最近、「とりあえずハイスペックで」的な人をネットで良く見るようになってしまった。これは危険かつ意味の無い行為であり、業界の衰退しか招かないのでは、と自作歴25年程度の管理人的は勝手に感じてる(需要の先食い、ユーザー層の劣化)。

だいたい、情報機器を情弱に売るなよ、と・・・本末転倒だろ・・・マジでさ・・・

コンピュータのスペックには実質上限が無い

って知らない人に、いわゆる「ハイスペック」を勧めるなよと・・・

実際に、仮想通過バブルで痛いほど解ったでしょ、この業界の主戦場はサーバーなんだって。CPU100連装とか1000連装とかしてるんだよ。富岳なんて48コアの16万連装だよ。

だから、ガチのハイスペックマシンは個人で確実に買えないんだよ。どうでも良いレベルの「一見、ハイスペックに見える」マシンをマーケティングの都合で「ハイスペック」としているだけなのよ。

そしてあれは、この事情が解ってて、ネタ枠としてエンスー層(廃ゲーマー等)がオモチャとして買うもんだとばかり思ってたんだけどな・・・まさか情弱(マイニング詐欺の被害者やPS5が買えない民)に売るとは。て感じがここ数年。

だから、今年は需要が急減速しまくって、価格下落の道を辿る(又は価格統制しまくりPCゲーマーから総スカン食らいCS機や携帯デバイスに流れる←ソニーとAMDはこの流れに賭けたのではないか)と感じてる。

初心者でフォートナイトしかやらないくせ謎にRTX3080以上とか買った層が、40シリーズ出たからって、買い替えるとは思えないんだよな・・・50も怪しいよ。60も解らんくらいだ。実際、今、仮に、3.5世代くらい前のGTX1080使ってたとして、ライト層ならまだギリで使えるでしょ(爆熱だが)。

そもそも自作PCのメリットって、簡単に部品交換できる点なのに、なぜ「長く使う」的な発想でコスパ帯を外れる廃スペック品を買ってしまうのか・・・意味が解らない。

むしろ、どんどん変えればいいじゃないか、と。20万のグラボ5年使うより、4万のグラボ1年毎に買った方が楽しいんじゃね、と。まぁ、管理人はそういう属性ではないので、知らんけど(動けば良い派、というよりギリギリのコスパラインを攻める派)。

しかし、自作属性所持派的には、まぁ、共通思想として・・・スペックは高ければ高いほど良いというのは間違い無いわけで・・・どこで妥協するかって話であり・・・

詰まるところ、結局は自分が納得するラインに設定するしかないのだが・・・この時、一つ参考にすべき指標が電源の容量だと思ってる。

750Wあたりを限界値に設定しとけ説

これは「=空冷」な事を意味する。だがこれもここ数年、新規参入勢が多かったせいか、謎の高スペック押しが半端なかったせいか、デフォ水冷みたいな風潮のメディアが跋扈しておりタチが悪い。

あれは本当に意味不明かつ無駄すぎる。色々理由はあるけど、最もダメだろと感じるのは、本件の消費電力。

法人ならともかく、個人(の家庭用電気設備)で1000WクラスPCを運用するのは厳しい。不注意でブレーカーを落とすリスクが高すぎる。

でも逆に、高圧受電してるそこそこの規模の法人であってもPCに水冷が必要か?と言えば、もっと疑問ありすぎ(データセンターやレンダーファーム借りれば良くね?)なので・・・水冷とか誰が買うのか本当に謎(まぁ、ネタ枠大好きなエンスー層とそれに煽られた養分だろうけど)。

そもそもヒートパイプは液冷なんだから仕組み的には、ほぼ差がない。放熱場所を移動できて巨大化できるってだけだが、それはエアフローでどうにかしようよ、それが自作の醍醐味の一部でしょ。とか思うんだが。なんでソコを放棄して故障原因しか生まないポンプやジョイント構造を増やすのだろうか。本当に理解不可能すぎる(まぁ儲かるからだろうが)。

特に簡易水冷とかいう無駄感、存在意味が全く解らない。ガチの液浸タイプの液冷ならまだ解るが・・・個人で採用するのは完全に狂ってる(けど、アツイ馬鹿枠でネタとしてそういうのは大好き、というかネタならそこまでやって欲しい)。

・・・という思想(エンスー廃人の遊び)と現実(実用)の間で考えると、750W電源(常用は半分の375W以下、できれば200W台)までが限界かなと、個人的には思ってる。

もちろん、故障やブレーカーのリスクを許容すれば1000Wくらいまではなんとかなるだろうが・・・部屋にあるのはPCだけではない。最低限でもスピーカー、照明、モニタ、ルーター、充電器等は存在する。

そこにきて、PC単体だけで1000Wや1200Wとか、どう考えても厳しすぎる。いや、あり得ないレベルだろう。同じ系統から冷暖房を絶対に使えないって事だから。そのために電気工事するなら別だが。するか?

ということで前置きはこのくらいにして・・・これらを加味した結果、個人的に2023年現在目標として設定しているのは・・・

Unreal Engine 5が動くこと

である(ちょい難解なゲームとして遊ぶスタイル)。詳しくは過去記事を参照

VRMtoUE5

Raptor Lake本命 i5 13500が出たので自作検討してみた

Vroidでキャラ作成してUE5上で動かすまでの攻略メモ

EPIC公式の推奨スペック(底辺)

は一応こうなっている。

  • プロセッサ
    Quad-core Intel または AMD、2.5 GHz 以上
  • メモリ
    8 GB RAM
  • グラフィックカード
    DirectX 11 または DirectX 12 対応のグラフィック カード

だがこれは最底辺であり、下回ると「起動すらしない」レベルだと思った方が良い。加えて大容量SSDも必須(もはや常識なので書いてないのだと思われる)。

実際に今、サブで使ってる、4世代i7+32GB RAM+GTX750Tiのマシンが相当厳しい。コンパイルが遅すぎてやばい。Ryzen前の4コア(概ねインテル6世代の最上位クラス以下)は厳しいと感じる。

EPIC公式の推奨スペック2(推奨)

このアプリ、なぜかもういっこ推奨がある(たぶんEpic社に導入されてるマシン)。それはこうなってる。

  • プロセッサ
    6コア第2世代Xeon以上(ただし複数台連携させる場合、単体なら12コア以上推奨)
  • メモリ
    64 GB RAM
  • グラフィックカード
    NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER
  • ストレージ
    256 GB+2 TB SSD

このXeon(E5-2643)はけっこう古く、Passmark社のベンチで5500とかその程度のスコアでしかない。

実際に今、メインで使ってる、2世代Ryzen7 2700+Radeon RX570 8GB のマシンなら、CPUは特に問題ない感じがする(Passmarkで15000、これはインテルだと12世代i3に近い)。

この事から、2023年現在CPUはそこまで盛る必要は無い。ただ、今使ってるのより性能アップしないと組み替える意味は無いから・・・

個人的な手持ち環境を考えると、結局i7 13500しか選択肢無いなぁ・・・という状況が前回。

Raptor Lake本命 i5 13500が出たので自作検討してみた

結果、7万出すなら、グラボ買った方が良くね説が・・・

まぁ確かに

目標設定がUnreal Engine 5 の重要事項はグラボ

にある。間違いない。

マジで、Radeon RX570 8GBのギリギリ感は半端ない。けどまだ使えるって感じなのも事実。極めて微妙なライン(負荷を調整すればいける、むしろ「この設定で負荷下がるのか」的な面白みもある)。

本当にこれ、MSIの8GB OCモデルだからギリいけてるだけであって、4GBの謎製オリファンモデルは無理だろうなという感じ(一時期大量に出回った例のグラボとか厳しいだろうな)。

このことから、RX6500XTでは足りないのは明らか。現行AMDモデルだとRX6600が最低ラインだ。

まぁ、公式の推奨がRTX 2080 SUPERなので、当然のごとくお察しだが・・・その推奨で決めると現行の3060Tiか、4060(まだ出てない)レベルは欲しい。

しかしなぁ、プロじゃないし、遊んでるレベルの素人にそんなグラボ不要説しかないんだよな(ブループリントを極めるのが先だろ感)。

ただこれあくまで・・・「GTX1660Super買おうかな、けど6GB微妙だよな・・・RTX3050が安くならんかな・・・」とか思いつつ、2年過ぎてしまった民の見解だけどね(前述のとおり実際にRX570で可能という事実もあるし)。

そして2023年、この、数年スルーした事により、問題が発生してきたのだ・・・

最近のミドル以下グラボ、x8とかx4な問題

要するに、PCI-Express Gen3がオワコン化しかけてる。

もしRTX4050がx4とかで出たらグラボだけ変更する選択肢は完全に消える。Ryzen7 2700の賞味期限はそこで終了である。

まぁRTXシリーズはx8を死守してくれると思ってるし、今のところ4050はx8で出る説が有力っぽいが、Radeonは既にRX6500XTからx4化してるため7500はx4だろう。

本件はゲームなら、割となんとかなるんじゃないかなと思うんだけど、UE5(開発環境)の場合は、最適化されてない大量のテクスチャからのNanaite(ジオメトリ演算)でLumen(シェーダー)かけるわけでしょ。メモリ量とバス幅関連はけっこう効くんじゃないかなと感じてる(Resizable BARも効いてきそう、対応したら)。

ということで、UE5を目標にすると、グラボより先にマザボの交換(PCI-Express Gen4以上)が必須かもな。

というコンセンサスに脳内で至りつつある。

この観点から、

インテル700シリーズを調査

してみた。

なお、Sandyの頃までは下位と上位でそこまで差が無かったが、最近のモデルは差異がえぐいため調査は必須。

OCがデフォで、下位が廉価版みたいな風潮(本来は下位がデフォ)になったせいか、マジで重要(あとはM2スロット多用するせい)。前モデルの600シリーズ、最下位がメモリOC機能とM.2 Gen4化を削ってきたのは、けっこう致命的だった(だからB660以上しか選択肢が無い、過去記事を参照)。

けどね、調べてみたら・・・

600シリーズとほぼ一緒

だったわ。新しく出す意味が有るのか謎レベル(誰か違いを教えてほしい)。

若干PCI-Expressのレーン数が増えてるっぽいが、かなりどうでも良い。

あと、H710(最下位)は出ない模様。ということで定格動作民は、結局のところB660か盛ってもB760で良し。

ということで具体的に検討を開始。ちなみに、

前回検討した構成(2023年1月)

の現在価格(2023年3月初旬)こうなっている。

  • CPU インテル Core i5 13500 BOX
    約36000円 ↓8000
  • マザーボード B660系のM-ATX最安マザー(DDR4)
    約12000円 →
  • メモリ DDR4‐3200 16GB(8GBx2)
    約5000円 ↓1000
  • ストレージ PCIe3.0x4 NVMe 1TB
    約7000円 →
  • グラボ Radeon RX570 流用
    0円(サブ化したRyzenは手持ちのGTX750Tiを挿す)
  • 電源 650W流用
    0円(サブ化したRyzenは手持ちを流用)
  • ケース Thermaltake Versa H17 流用
    0円(サブ化したRyzenは鼻毛鯖ケースに移植)

合計 60000円(2023年3月初旬時点)

最初の価格何だったの? レベルにCPUが下落。あれはマジでナメてた(自作派ナメるのも、いい加減にせぇよと言いたい)。

あくまでMSRPと為替の関係から見れば、割と適正価格になったので、けっこう本気でポチリそうになってる。

なお、Amazonで4点セットを買うとこんな感じ※。

 

※注意点は過去記事と同じくBIOSが13500に対応してなかったらメンドクサイな・・・という点。するとチョイ高めのCPU無しでもBIOS書き換えできるモデル(MSIのQ-Flash Plusとか)を保険で買うと+数千円かぁ。的な、まぁ最安帯のD専売モデルでも付いてるっぽいが・・・公式から言及は無い。

だったらもうちょっと待って、B760が流通しだしてからでも良くね感が・・・今すぐ欲しいなら良いんだけど、そういう感じでもないし。

ここで最初の話、DDR5の値崩れが半端ない件。

DDR5で検討した結果

は、こうなる。

  • CPU インテル Core i5 13500 BOX
    約36000円
  • マザーボード MSI MAG B660M MORTAR WIFI(DDR5)
    約22000円
  • メモリ DDR5‐4800 16GB(8GBx2)
    約7000円
  • ストレージ PCIe4.0x4 NVMe 1TB
    約8000円
  • グラボ 以下略

合計 73000円

まとめ

13000円マシ。DDR5のマザボに下位モデル無いのがマシマシの主原因。このモデル、WIFIとBluetoothとヒートシンク付いてるから5000円マシなら全然許容レベルなんだが、1万の価値があるのかは疑問(フェーズ数アピールは意味不明、どうせOCで常用なんかしないよな)。

そもそもが、DDR5でどんだけ速度が違うのかも・・・疑問・・・

実際に組まないとわからんけど、たいして差は無い気がする・・・ただ、気分的にはDDR5に逝きたいのは間違いない。

ということで、またスルーか。

やっぱり、PC買うなら夏前~秋だよなと。3月は一番微妙だよなと・・・てかさ、決算セールとか、もうそんなの何の関係もないのに、いつまでやるんだろうね。

PC業界の「決算セール」て北米基準の9月(を挟む7~11月)だと思うんだが。


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